Seasar Conference 2006 Spring その後

見たいと思っていたid:habuakihiroさんのABDとid:t-wadaさんのSOAセッションも結局コミッタブースに居て見ることが出来なかったので配布資料とブログでのエントリなどから色々考えてみる。

まずABDだがデブサミの資料から雰囲気は何となくイメージできたような気がしてたけど至極端的にいうと、関連にも実態と同様にIDを与え一級市民の立場に引き上げてやるって事ですね。負荷に対するコメントや受け答えが有りましたが余程のデータ量で無い限りボトルネックには成らないってのは、リフレクションやスクリプティングLispの流れを汲んだオーバーヘッドの高い言語やテクニックの盛況具合からみて、仮に今問題があったとしてもムーアの法則が続く限り誤差の範囲って事で。それより気になるのは単純なIDカラム同士の関連で全てを繋げたモデルってのは関連の種類が

  • 参照関連
  • 親子関連

の親子関連だった場合は如何なるのって思ったんだけど、よく考えたらイベント系の扱いを前提にした話だから親子関連は無いって事になるよね。
ORMとか使う場合に親子関連をID+インデックス制約か複合キーにするかはっきりした回答を聞いた事がないので何時も悩むんですよね。

JPAの話を.NET環境に置き換えて考えるとManyToManyアノテェーションに変わるカスタムアトリビュートを用意して交差エンティティを簡単に扱える仕組みは欲しいですね。

次にSOAセッションに関しては、3段階の導入ステップをSOA大全での分類とは異なって

  • 孤島段階
  • ネットワーク化段階
  • プロセス制御段階

と分類していましたが、ついこないだSOA大全を読んだばかりなのでセッション資料の内容は非常に分かり易かった。
Seasarプロダクトファミリーでココまで統合されたエンタープライズ環境が整ってきつつあるのは凄い事だと思います。
では、これまた.NET環境に置き換えて考えてみると

  1. 同期通信はS2Remoting.NETがとりあえずあるよと
  1. 非同期通信はJMSに対応するMessageQueueサービスで同等の仕組みがS2MQ.NETとして実現可能なのかな?ちょっとソース見てもピンと来ませんでしたがorz
  1. ワークフローはWinFXに搭載されるWFが控えていますが、Biztalkとの住み分けが良く分からんのとS2と連動可能なのかが要調査。S2Buriのポーティングもマンパワーがあれば不可能じゃないのでしょうけど、ワークフローの監査やトレースはBiztalkやWFの方が強いでしょうね、OSSS2Buriと結構なお値段のするBiztalk比べてもしょうがありませんが・・
  1. 相互運用性はJavaOneでなにやらタンゴなるWCF連携ミドルが控えているようなのでそいつでややこしい事考えなくても繋がるようになるといいなぁ

またPOJO+Unitテスト事が資産だってのは確かに仰るとおりで、.NETに閉じているならDataSetでええやんって事になりますがプレーンなクラスと相互変換する機能が欲しいケースが出てくる可能性もありますね。